『C++テンプレートテクニック』を読みました。
『C++テンプレートテクニック』は今までありそうでなかったC++のテンプレートの入門書です。
『Modern C++ Design』のような高度な内容の本はありましたが、テンプレートの入門書というのはこの本が初めてではないでしょうか。
目次
Chapter 1 テンプレート前史
Chapter 2 テンプレートの基礎
Chapter 3 Generic Programmingの基礎
Chapter 4 テンプレートメタプログラミング
Chapter 5 SFINAE
Chapter 6 ポリシー
Chapter 7 Type Erasure
Chapter 8 CRTP
Chapter 9 テンプレート型変換演算子
Chapter 10 Expression Template
Chapter 11 Extension Member Function
Chapter 12 C++0xにおけるテンプレート
Appendix 参考資料
Chapter 1~Chapter 3までがテンプレートの入門編。
Chapter 4以降からテンプレートを使ったテクニックを紹介。
テンプレートの基礎知識を体系的にまとめたものを見た記憶がありませんので、
Chapter 1~Chapter 3の入門編はテンプレート初心者にとっては貴重な情報だと思いました。
私がおもしろいと感じたのはChapter 4以降。
プロパティや戻り値の型によるオーバーロード、拡張メンバ(既存クラスにメンバ関数を追加)など、今まで不可能と思っていたことを実現するテクニックなど。
テンプレートの入門書としてはもちろん、復習と知識の更新にもお薦めの一冊です。
『C++テンプレートテクニック』を読んだら次は『Modern C++ Design』に挑戦ですね。