マルチプラットフォーム対応ビジュアル統合開発環境Appmethodが公開されました。
AppmethodはDelphiやC++Builderのようにコンポーネントをドラッグ&ドロップしてWindows/Mac OS X/iOS/Androidアプリケーションを開発するビジュアルな統合開発環境です。
通常、Androidアプリケーションを開発するには、Java/Android SDK/Eclipseなどをインストールして正しく設定する必要があります。
プログラミング初心者の人には開発環境を構築することが難しく、環境構築の段階でAndroidアプリケーション開発に挫折する人もいます。
統合開発環境のAppmethodは開発に必要なファイルをすべて適切にインストールしてくれますので、初心者の人でも手軽にAndroidアプリケーション開発を始めることができます。
Appmethodは最初の30日間は無料で次の機能を使用できます。
- プログラミング言語
- Object Pascal
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C++
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対応プラットフォーム
- Windows
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OS X
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iOS
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Android
30日を過ぎると、次の機能のみ無料で使用できます。その他の機能は有料です。
- プログラミング言語
- C++
- 対応プラットフォーム
- Android
iPhone/iPadのアプリケーションを開発するにはiOSデベロッパー登録が必要です。
iOSデベロッパー登録は7~10日程度かかるそうです。
試用期間を有効に活用するために、事前にiOSデベロッパー登録をしておくことをおすすめします。
AppmethodのC++は次のような特徴があります。
- コンパイラ
- Clang コンパイラ(LLVMコンパイラのフロントエンド)ベース
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C++11に準拠
最新の便利な機能が使えます。
C++11の学習にちょうどいいかもしれません。
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ライブラリ
- FireMonkeyフレームワーク
マルチプラットフォーム対応のGUIフレームワークFireMonkeyが使えます。
Delphi/C++Builderでおなじみのコンポーネントをドラッグ&ドロップして開発するスタイルです。 -
Delphi RTL(ランタイムライブラリ)
DelphiのRTL(ランタイムライブラリ)も使用できます。
もちろんマルチプラットフォームに対応しています。
たとえば、TPathレコードのGetHomePath関数は、プラットフォームごとに適切なパスを返します。
Windowsではユーザーのアプリケーションデータフォルダ
Mac OS Xではユーザのホームフォルダ
iOSとAndroidではアプリケーションのデバイス固有のサンドボックスの場所
を返します。 -
Boost
C++による開発では欠かすことのできないオープンソースライブラリBoostが標準で搭載されています。
別途インストールする必要がありません。
- FireMonkeyフレームワーク
興味があれば試してみてはいかがでしょうか。