英語習得の「常識」「非常識」―第二言語習得研究からの検証

英語習得の「常識」「非常識」―第二言語習得研究からの検証

第二言語習得研究とは、外国語をどのような仕組みで習得していくかを研究する学問。
その研究の成果を元に、英語学習の俗説を検証します。

後半の脳科学からのアプローチも興味深い話です。

英語は右脳で学ぶ?
英語を習得できるのは15歳まで?
ホントかウソか。

【検証8】「多読で英語力は伸びる」のか?

(1) 辞書を引くことなく、書物をいくらたくさん読んでも、読むスピードは向上するだろうが、語彙力が増加したり、文法能力が高まったり、発音能力が良くなったりはしない。

  • 簡単なものから順番にひたすら読む。
  • 辞書は引かない。わからないものは飛ばす。最後まで読み切る必要もなし。

この2つのルールに従い、たくさんの本を読むことが多読です。

残念ながら、この方法では語彙力が増えにくいことが研究でわかっているようです。
ただし、知らない単語の意味を類推しながら読み進めると、3倍から4倍の割合で単語を学習できます。

【検証17】「第二言語学習は幼少期から始めないと遅すぎる」のか?

(1) 第二言語習得環境で、母語話者と変わらないレベルの言語(文法)能力を全員が身につけるためには、7歳ぐらいまでに言語取得を開始する必要がある。
(3) 学習開始年齢が高くなるほど、個人によって到達度に差違が生じる。

興味深いのは、研究結果で成人グループの中にも母語話者グループのレベルに到達している人がいる、ということ。
8歳以上だからといって、あきらめるのはまだ早い。

【検証19】「幼い内なら日本人でも/l/と/r/を聞き分けられる」のか?

英語のできない日本人成人は、/l/-/r/を意識的には区別できないものの、潜在的にはその音声対立を区別する能力を持っているのです。その能力が、音声言語を聞き分ける時に使われていないだけのようです。

訓練をすれば、成人でも聞き取れるようになる可能性が高いようです。

【検証22】「『英語耳』や『日本語耳』という区別はある」のか?

「イギリス英語は2000ヘルツから12000ヘルツ、日本語は125ヘルツから1500ヘルツ以下の周波数。
日本語の低周波数言語に長い間触れていると、高周波数言語である英語を聞き取ることができなくなる。」
というのは、間違いのようです。少なくとも、脳内では聞き取ることができています。

【検証23】「英語は『右脳』で学習する」のか?

英語は右脳のみでは学習できません。当たり前の結論でした。
右脳ブームの行き過ぎた問題だと思いました。

(ii) 「2倍速や3倍速で英語を聞いて効果はある」のか

理解できない場合は、効果はありません。脳内では言葉ではなくただの音として処理しています。

理解可能な音の連続を聞いた場合にのみ、そうはそれを言葉として認識します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください