2009年3月の日経デザインより。
「市場を8倍に拡大した「ギフト家電」」という見出しでソニーのデジタルフォトフレーム「S-Frame」シリーズが紹介されています。
「デジタルカメラで写真を撮る人は多くいるが、撮った写真を楽しむ方法が実は少ない」
との指摘は確かにその通りだと思いました。
携帯電話にもカメラはついていますが、メモ代わりに使うぐらいで、楽しむために写真を撮ることはありません。
撮った写真を楽しむ方法があれば、もっと写真を撮るかもしれません。
ソニーの着眼点は正しく、デジタルフォトフレーム市場は急成長しているそうです。
もう一つ、興味を引いたのが「ギフト需要」。
「ギフト家電」という新しいジャンルを開拓しました。
「子供の写真を入れて祖父母に贈ったり、結婚式や披露宴で撮影した写真を入れて友人にプレゼント。このほかにも退職祝いで仲間や同僚の写真とともに贈ったり…。同社は開発段階からデジタルフォトフレームをコミュニケーションのきっかけとなるツールと見ていた。」
商品だけではなく、梱包にも工夫があります。
「箱から一度商品を取り出してデータを入れ、その後詰め直すという、再梱包可能な設計にすることに知恵を注いだ。」
公式サイトにもギフトのこだわりが見られます。
樋口プロダクトプランナーによれば、ギフト目的でこの商品を買う人の割合は「おそそ3割から5割」。
ギフト需要が私の想像以上に多くて驚きました。
贈り物好きの日本人には、ぴったりなのかもしれません。