Zoom Meeting SDKのiOS版のサンプルプロジェクトを実行する手順を説明します。

(1)Zoom Meeting SDKのiOS版をダウンロードする

Zoom Meeting SDKのiOS版をダウンロードします。

SDKのダウンロード方法がわからない場合は「はじめての Zoom Meeting SDK – 準備編 – Qiita」を参考にしてください。

今回は現在の最新版である「v5.14.0.7320」をダウンロードします。

ダウンロードが完了したら、ダウンロードした添付ファイルを展開します。

ついでに、「App Credentials」の「SDK Key」と「SDK Secret」を控えておきます。

(2)Xcodeで実装する

公式ドキュメントを見ながら作業を進めていきます。

展開した「zoom-sdk-ios-5.14.0.7320」フォルダーを開きます。
「MobileRTCSample」フォルダーの中にある「MobileRTCSample.xcodeproj」をXcodeで開きます。

JWTを入力する

AppDelegate.hファイルを開きます。

kSDKDomainの値を「https://zoom.us」にします。

KjwtTokenの値にJWTの値を入力します。
JWTがわからない場合は、JWTを簡単に生成できるページを作成しましたのでご利用ください。

//#define KjwtToken    @""
//#define kSDKDomain   @""
#define KjwtToken    @"ey ... FQ"
#define kSDKDomain   @"https://zoom.us"

表示名を入力する

MainViewController.hを開きます。
kSDKUserNameの値に表示名を入力します。

//#define kSDKUserName    @""
#define kSDKUserName    @"表示名"

プレースホルダーの入力

ここで、公式ドキュメントではビルドして実行すると書かれていますが、ビルドするとエラーになります。
エラーになる部分を修正します。

SDKInitPresenter.mを開きます。
context.appGroupIdの「Group ID」に適当な値を入力します。

//    context.appGroupId = Group ID;
    context.appGroupId = @"Group ID";

SampleHandler.mmを開きます。
self.screenShareService.appGroupの「Group ID」に適当な値を入力します。

//        self.screenShareService.appGroup = Group ID;
        self.screenShareService.appGroup = @"<#Group ID#>";

AppDelegate.mを開きます。
「Your URL scheme」に適当な値を入力します。

//    if ([[url scheme] isEqualToString:Your URL scheme] && [self isSSOLoginURL:url]) {
    if ([[url scheme] isEqualToString:@"Your URL scheme"] && [self isSSOLoginURL:url]) {

これで、ビルドができるようになりました。

プロジェクトの構成

プロジェクトのTARGETSの「MobileRTCSample」を選択し、「Singing & Capabilities」を選択します。

「Singing」を設定します。
「Bundle Identifier」は「com.example.MobileRTCSample」にしました。

プロジェクトのTARGETSの「MobileRTCSampleScreenShare」を選択し、「Singing & Capabilities」を選択します。

「Singing」を設定します。
「Bundle Identifier」は「com.example.MobileRTCSample.ScreenShare」にしました。

プロジェクトのTARGETSの「MobileRTCSample」を選択し、「General」を選択します。
「Minimum Deployments」をiOS「8.0」から「11.0」に変更します。

実行

Xcodeの実行ボタンを押します。

プロジェクトが正しく設定されていれば、アプリを実行できます。