キャリアデザイン入門

キャリアデザイン入門〈1〉基礎力編の対象は30代まで、キャリアデザイン入門〈2〉専門力編の対象は40代以降。

著者は30代までは筏下りの時期、40代以降は山登りの時期と言う。

筏下りの時期は、「自分が一体何処に向かっているのかもよくわからない。とにかく目の前の急流と向かい合い、自分の持つすべての力を振りしぼってその急流や岩場を乗り越えていくのである。」
この時期に身につけるべきスキルは基礎力、すなわちすべての仕事に共通する力である。

その後の山登りの時期には、「一つの山を選び、その頂をまっすぐに目指すようなイメージである。」
必要なスキルは当然、専門力である。

本書では年齢段階別のキャリアデザインの方法の解説がある。

  • 高校までのキャリア
  • 就職活動をにらんだ時期
  • 入社直後
  • 30代をにらむ時期
  • 30代半ばの筏下り卒業期
  • 40代を迎えるまで
  • 40代
  • 定年退職をにらむ時期
  • 定年退職後

キャリアデザインというと若者向けのイメージがあるが、30代以降のキャリアデザインへの言及が興味深い。
昔と違い、今の時代はキャリアデザインを会社に任せることができなくなった。
30代以降のキャリアデザインは、今後注目されるかもしれない。

間違ったスペシャリスト志向がキャリアデザインを阻害する、
プロフェッショナルとは何か、
など、考えさせられる話が多かった。

キャリアカウンセラーなどの専門家向けではない。万人向けの本である。
人生の節目には、本書を読んで、キャリアデザインを考えたい。

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