『ネーミングの掟と極意』は、システム開発におけるネーミング(名前の付け方)を解説した、珍しい本です。
第一章では理論編です。ネーミングの7つのワークについて説明します。
ネーミングを7つのワークに一般化したのはお見事です。
第二章はケーススタディです。
7つのワークを実際に使いながら、問題のある名前を直していきます。
変数名や関数名の名前の付け方の本だと思って読んだのですが、機能名やシステム名の名前の付け方の話も多くて、ソースコードだけでなくドキュメントも上手にかけるようになります。
読みながら感心したのが、図解のうまさです。
わかりやすい図解が多く使われていて、文章による説明の理解を助けてくれます。
調べてみたところ、この著者は図解に関する本を何冊も書いているみたいですね。
図解のレベルの高さにも納得できました。
本の見た目よりもずっと早く読むことができます。
とくに第一章は一度目を通しておくといいでしょう。