『数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する』は、データマイニングとは何かをわかりやすく教えてくれる本です。
書名の通り、数式は一切登場せず、図やグラフを多用してわかりやすく説明してくれます。
本書はデータマイニングを全く知らない人のために書かれた入門書です。
前書きには次のように書かれています。
「「最小二乗法の説明ができる」「クラスタ分析は仕事でやっている」という方にとっては本書は簡単すぎます。」
既に知識のある方のために、次の本が推薦されていました。
本書は、わかりやすい内容も魅力ですが、脱線気味の力の入った文章もまた魅力です。
例えば、デートの誘い方と成否を表したデータを紹介する次の文章。
図5-1を見てほしい。数々の先達が血を吐くような思いでかき集めたデータである。あるものは情報の収集とともに討ち死にし、ある者は別の世界へと去った。
どうしてこんなに力が入っているのでしょう。(笑)
読者に興味を持って読んでもらうための、著者のサービス精神の表れかもしれません。