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コードコンプリート (下)

本書は、数多くの研究結果や経験から導き出されたコンストラクションのベストプラクティスを解説する。

本書を読んで驚いたのが、話題がかなり新しいことである。エクストリームプログラミングやテストファーストプログラミングも検証している。

本書では、「テストファーストプログラミング」を、過去10年間に登場したソフトウェアプラクティスの中で最も効果的なものの1つであると同時に、一般的なアプローチとしても優れたものであると考えている。

豊富な研究結果から、特定の方法を盲信したりしない。問題点を指摘する。

平均的なプログラマは、自分はテストカバレッジ95%を達成したと考えるが、実際に達成しているのは、せいぜい80%、最悪の場合は30%、平均的なケースで50~60%である。

そして、対策を講じる。

デペロッパーテストは価値のあるものであると同時に、それだけでは適正な品質保証を実現するのに十分でない。このため、独立テストやコラボレーティブコンストラクションなど、他のプラクティスで補う必要がある。

章の終わりに、多くの参考文献が紹介されている。知識の不足を実感したり、より深い知識を習得したくなったときに便利だ。むしろ、本書を読み終えた後、次に読みたい本がたくさんありすぎて困るかもしれない。

本書は、経験の浅いプログラマにとって、これからの道しるべとなる。経験豊富なプログラマにも、知識を体系的に再構築し不足している知識を補うのに役立つだろう。

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2005年09月25日 13:08に投稿されたエントリーのページです。

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