『スターバックス成功物語』がおもしろかったので、 タリーズの『すべては一杯のコーヒーから』を読みました。
『すべては一杯のコーヒーから』には単行本と文庫本があります。
読むなら文庫本をお薦めします。
文庫本には、単行本発売後の話が第7章「その後の出来事」として追加されているからです。
『すべては一杯のコーヒーから』は著者の自伝です。
物語の半分以上は、タリーズと出会う前の話でした。
タリーズの物語を期待していた私は、この本の半分は必要のない話だと思いました。
後半のタリーズ創業からの話はおもしろいです。
話の焦点をタリーズに絞ってもらいたかった。
『スターバックス成功物語』はコーヒーへの愛情が感じられました。
読み終わった後はスターバックスにコーヒーを飲みに行きたくなりました。
一方、『すべては一杯のコーヒーから』を読み終えた後、
タリーズに行きたいとは思いませんでした。
松田公太社長にとってタリーズは自分の夢を実現する手段の一つに過ぎないのだと、
私が感じたからでしょう。
本書のタイトル「すべては一杯のコーヒーから」も、タリーズは夢の第一歩に過ぎない、
という意味なのかもしれません。
なんだか否定的な記事なってしまいましたが、タリーズ創業からの話はおもしろかったですし、読みやすい本なので一気に読み終えることができました。