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損失回避性

Beltaの大人の効果的な学習方法:微妙なズレ…」の

昨日、友人の山本隆氏から面白い話を聴きました。
お金を頂く側と、払う側では、
お金の価値が3倍、違うのだそう。

について補足すると、これは「損失回避性」についての話です。

「損失回避性」とは、

損失は、同額の利得よりも強く評価される。つまり、同じ額の損失と利得があったならば、その損失がもたらす「不満足」は、同額の利得がもたらす「満足」よりも大きく感じられるという意味である。

行動経済学』 友野 典男

さらに、『行動経済学』からの孫引きになりますが、

われわれがいい境遇からわるい境遇に転落するときには、わるい境遇からいい境遇へと上昇するときにつねに享受するよりも、おおくの受難を感じる

道徳感情論』 アダム・スミス

と、アダム・スミスも「損失回避性」に気づいていました。

で、どのくらい不満足の方が大きいかというと、

カーネマンとトヴェルスキーの計測では、同じ大きさの利得と損失、つまりたとえば1000円の利得と1000円の損失では、その絶対値は後者の方がおよそ二倍から二・五倍も大きい。

行動経済学』 友野 典男

ということです。

ちなみに、損失額の合計が同じ場合、損失が二回続いたときの方が、一回だけの時よりも不満足が大きくなります。

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2007年02月12日 23:50に投稿されたエントリーのページです。

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