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レイコ@チョート校

レイコ@チョート校 アメリカ東部名門プレップスクールの16歳

アメリカ合衆国で三指に入る名門の寄宿制私立高校チョート校に留学した著者の留学体験。

その教育方法が興味深い。

  • 数学

    宿題は、新しい章を読んで、問題を二十問ほど解くこと。

    ところが次の日、数学の授業が始まり、驚いた。先生のミスター・デマーコが教室には行ってくるなり、十二人の生徒が、前の晩の宿題でわからなかった箇所を口々に質問するのだ。

    授業は、わからないところを解決する場だということに、私はこの時、初めて気づく。

授業そのものの考え方が、日本とは違うようだ。

日本の授業のように先生の講演を聴くだけでは、その場だけわかったつもりになってしまう。

疑問、問題意識を持って授業に向かう。 学習効率が大きく変わってくるだろう。

  • 世界史

    必修科目である世界史の宿題は、毎晩、課題の単元を読み、ルーズリーフに自分で要点をまとめ、驚いたことなど「リアクション」を書くこと。授業は、決まった順序では進まない。テキストを読んで疑問に思ったこと、おもしろいと感じたことを誰かが発表し、そこから始まる。

世界史も数学と同じように、興味や疑問、問題意識を持って授業に向かうことを、大切にしているようだ。

  • 英語

    「中には、『なぜシェイクスピアなのか』と疑問に思っている人もいると思う。彼の作品を学ぶわけは、彼の想像力=ストーリーの面と、表現力=書き方の面の両方にあるのだ。読み物としてただ興味深いだけでなく、自分で文章を書くときにもきっと参考になる。」

なぜ学ぶのか。 目的をはっきりさせている。

このほかにも、美術の授業やパリ講和会議のシミュレーション、大統領選なども興味深い。

自分で授業を作ってしまうことも可能だ。寮のプリフェクトの独りジェニーは二学期、メンバー数人と先生を集めて「韓国史」のクラスを開講した。

授業の進め方だけが凄いのではない。学校のあり方そのものが、どうやら違うようだ。

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2006年07月09日 11:07に投稿されたエントリーのページです。

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