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基本的なDLLの使用方法 DLLを読み込む(静的なロード)

静的なロードはプロセスの生成時にDLLを読み込み、終了時に解放します。
DLLの読み込みに失敗すると、プロセスの生成に失敗します。

概論

静的なロードでDLLを読み込むには、次の2つの作業を行います。

  1. プロジェクトにDLLのlibファイルを追加する。
  2. 使用する関数の定義を宣言する。

以上で、プロセスの起動時にDLLが読み込まれ、関数が使用できるようになります。

チュートリアル

基本的なDLLの使用方法 DLLを作るで作成したDLLを使用する方法を解説します。

プロジェクトの作成

  1. C++Builderのメインメニューから「ファイル」-「新規作成」-「その他」を選択します。
  2. 項目カテゴリの「C++Builderプロジェクト」を選択し、「コンソールアプリケーション」を選択します。

プロジェクトにlibファイルを追加

DLLのプロジェクトをコンパイルすると、libファイルが作成されます。
作成されたlibファイルをプロジェクトに追加します。

  1. C++Builderのメインメニューから「プロジェクト」-「プロジェクトに追加」を選択します。
  2. libファイルを選択してプロジェクトに追加します。

DLLの関数の使用

使用する関数の定義を宣言します。

#include <windows.h>
extern "C" int WINAPI Add(int X, int Y);

後はふつうに関数を使用するだけです。

全体のソースコードは次のようになります。

#pragma hdrstop
#include <tchar.h>
#include <iostream>
#include <windows.h>
extern "C" int WINAPI __declspec(dllexport) Add(int X, int Y);

#pragma argsused
int _tmain(int argc, _TCHAR* argv[])
{
  std::cout << Add(1, 2) << std::endl;
  return 0;
}

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