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Dev-C++ で wxWidgets の使い方

開発環境のインストール

Dev-C++ のインストール

Dev-C++ で wxWidgets を使うため、必要なソフトをインストールする。

  1. DevC++-JPプロジェクトから日本語化済みのDev-C++(dev-cpp-jp-4.9.8.10_setup.exe)をダウンロードする。

  2. Michel Weinachter's (tiny) Homepageから 以下のDevPack をダウンロードする

    • wxWindows 2.4.2(WxWindows-2.4.2.DevPak)
    • imagelib(imagelib-2.DevPak)
    • wxWindows 2.4.2-contrib(WxWindows-2.4.2-contribs.DevPak)
  3. Dev-C++(dev-cpp-jp-4.9.8.10_setup.exe) をインストールする。

  4. 最初に imagelib(imagelib-2.DevPak) をダブルクリックしてインストール。

    その後に wxWindows 2.4.2(WxWindows-2.4.2.DevPak) と wxWindows 2.4.2-contrib(WxWindows-2.4.2-contribs.DevPak) をインストールする。

wxGlade のインストール

wxWidgets のGUI作成支援ソフトである wxGlade と関連ソフトをインストールする。

  1. Python Japan User's Group から Python 2.3 日本語環境用インストーラ(Win32) をダウンロードする。

  2. wxPython から wxPythonWIN32(For Python 2.3) をダウンロードする。

  3. wxGlade から wxglade をダウンロードする。

  4. Python、wxPython、wxGlade の順にインストーラに従ってインストールする。

GUIの作成

wxGlade で「hello, world」の作成

省略。Unix USER 2004.8号を参考に、hello.hとhello.cppを作成する。

実行

プロジェクトの作成

Dev-C++ で wxWidgets を使用するプロジェクトを作成する。

  1. Dev-C++を起動する。
  2. メニューの[ファイル]-[新規]-[プロジェクト]を選択する。
  3. [GUI]タブを選択し、[WxWindows]を選択して[OK]ボタンを押す。
  4. 適当なフォルダにプロジェクトを作成する。

「hello, world」の実行

  1. 作成したプロジェクトから main.cpp を削除する。

    1. プロジェクトマネージャの[プロジェクト]タブから、main.cppを右クリックして[ファイルの削除]を選択する。

    2. 「保存しますか?」のダイアログには、[いいえ]でよい。

  2. wxGladeで作成したファイルをプロジェクトに追加する。

    1. プロジェクトマネージャの[プロジェクト]タブから、プロジェクトを右クリックして[プロジェクトに追加]を選択する。

    2. hello.cppを選択して、追加する。

  3. メニューの[実行]-[コンパイルして実行]を選択する。

    エラーメッセージが表示される。

    [Linker error] undefined reference to `png_get_io_ptr'
    
  4. プロジェクトオプションを変更する。

    1. プロジェクトマネージャの[プロジェクト]タブから、プロジェクトを右クリックして[プロジェクトオプション]を選択する。

    2. プロジェクトオプションダイアログの[パラメータ]タブを選択する。

    3. [リンカー]に「-ljpeg -ltiff -lpng -lzlib」を追加する。

      -Wl,--subsystem,windows -mwindows -lwxmsw -lstdc++ -lgcc -lodbc32 -lwsock32 -lwinspool -lwinmm -lshell32 -lcomctl32 -lctl3d32 -ladvapi32 -lopengl32 -lglu32 -lole32 -loleaut32 -luuid -ljpeg -ltiff -lpng -lzlib

  5. 再び、メニューの[実行]-[コンパイルして実行]を選択する。

    無事に「hello, world」が実行される。

CSVViewの作成

CSVファイルを表示するソフトウェア(CSVView)の作成と通して、Dev-C++とwxWidgetsを評価した。

CSVView

ダウンロード

Dev-C++について

エディタがマルチバイト文字に対応しておらず、カーソルが文字の間に表示されたり、文字を削除すると1バイトだけ削除された。

カーソルが文字の間に表示された画面

エディタ以外には、特に問題はなかった。他のエディタを使用すれば、問題なし。

Dev-C++とwxWidgetsのインストールの簡単さを考えると、手軽に使える統合開発環境として、優秀なソフトウェアではないだろうか。

wxWidgets

特に不都合は見当たらなかった。実用に耐える印象を受けた。クラスライブラリが豊富なので覚えるのが大変。

更新履歴

2004/07/28

「hello,world」の表示まで作成。

2004月8月5日

Dev-C++日本語版を使用するように変更した。

CSVViewを作成した。