先日、Ubuntu 8.0.4にDjangoの開発環境を構築する方法を書きました。
- Ubuntu 8.0.4にDjangoの開発環境を作る(1)DjangoのインストールからEclipseとPydevのインストールまで
- Ubuntu 8.0.4にDjangoの開発環境を作る(2)EclipseとPydevの設定
やっぱりWindows上でも開発をしたい、ということで、
今回はWindowsにAptana PydevでDjangoの開発環境を構築する方法です。
Aptana Pydevをインストールする
MergeDoc Project (Eclipse 日本語化)から安定版のバージョンを選択し、Pleiades All in One PythonのFull All in One(JRE あり)をダウンロードします。
ダウンロードが完了したら、ダウンロードしたファイルを「c:\user」に展開します。
展開場所のパスの長さに注意してください。
MAX_PATHを超えていてもエラーメッセージを表示せず、解凍に失敗する解凍ソフトがあるようです。C:\ ├user\ ├.metadata.default\ ├eclipse ├python └xampp
Djangoのインストール
DjangoのサイトからDjangoをダウンロードします。
ダウンロードしたDjangoのファイル(Django-1.0.2-final.tar.gz)を展開します。
コマンドプロンプトを起動し、展開したDjangoのフォルダに移動します。
次のコマンドを実行してインストールします。>C:\user\python\python.exe setup.py install
インストールが完了したら、コマンドプロンプトで「C:\user\python\python.exe」と入力して、Pythonインタラクティブシェルを起動します。
djangoが正しくインストールできたかを確認します。
>>> import django >>> django.VERSION (1, 0, 2, 'final', 0)
環境変数の設定
インストールが終わったら必要に応じて、コマンドプロンプトから「python.exe」や「django-admin.py」のフルパスを入力しないですむように、環境変数の「Path」に「C:\user\python」と「C:\user\python\Scripts」を追加します。
;C:\user\python;C:\user\python\Scripts
私はコマンドプロンプトの代わりにnyacusを使用しているので、nyacusの設定ファイル(_nyaファイル)に次の行を追加しました。
alias python C:\user\python\python.exe alias django-admin C:\user\python\python.exe C:\user\python\Scripts\django-admin.py
パスの設定ができると、コマンドプロンプトで入力するときに、フルパスを入力する必要がなくなります。
>django-admin --version 1.0.2 final
Eclipse(C:\user\eclipse\eclipse.exe)のショートカットなども作っておくと便利かもしれません。
ここまでは共通の設定です。
これからは、プロジェクトごとの設定になります。
Pydevプロジェクトの設定
Eclipseを起動します。
ワークスペースは初期値(../workspace)のまま作成します。メニューから「ファイル」-「新規」-「Pydevプロジェクト」を選択します。
プロジェクト名を入力し(ここでは「MyProject」とします)、「完了」ボタンを押します。コマンドプロンプトを起動し、プロジェクトを作成したフォルダに移動します。
>cd C:\user\workspace\MyProject\src\
Djangoのプロジェクトを作成します。
>django-admin startproject mysite
プロジェクトが作成されたことを確認します。
>cd mysite >python manage.py runserver Validating models... 0 errors found Django version 1.0.2 final, using settings 'mysite.settings' Development server is running at http://127.0.0.1:8000/ Quit the server with CTRL-BREAK.
ブラウザでhttp://127.0.0.1:8000/にアクセスします。
It worked! Congratulations on your first Django-powered page.
の画面が表示されると成功です。
Eclipseに戻り、「Pydevパッケージ・エクスプローラ」タブのプロジェクト(MyProject)を右クリックし、「リフレッシュ」を選択します。
これによって、先ほど作成したDjangoプロジェクトのファイルが反映されます。- MyProject - src - mysite + __init__.py + manage.py + setting.py + urls.py
PYTHONPATHの設定
「プロジェクト・ソース・フォルダー」に先ほど作成した「mysite」を追加します。
まず、メインメニューから「プロジェクト」-「プロパティー」を選択します。
「PyDev - PYTHONPATH」を選択し、「ソース・フォルダーの追加」ボタンを押します。
「MyProject/src/mysite」を選択して、「OK」ボタンを押します。デバッグの設定
ブレークポイントの機能を使用できるように設定します。
manage.pyを選択して、メインメニューから「実行」-「デバッグ」を選択します。
※ここでは起動されませんが、問題ありません。メインメニューの「実行」-「デバッグの構成」を選択します。
※一度「実行」-「デバッグ」を選択すると、「デバッグの構成」が表示されます。「引数」タブの「プログラムの引数」に「runserver --noreload」と入力します。
「適用」ボタンを押し、設定を保存します。ブレークポイントが動作するか、確認します。
manage.pyを開きます。
3行目(import settingsの行)と11行目(execute_manager(settings)の行)にブレークポイントを追加します。manage.pyを選択して、メインメニューの「実行」-「デバッグ」を選択します。
設定したブレークポイントの行で止まることを確認します。プログラムを再開します。
ブラウザでhttp://127.0.0.1:8000/にアクセスします。
It worked! Congratulations on your first Django-powered page.
の画面が表示されると正しく設定ができています。
Page not found: /
の画面が表示された場合は、1.の「PyDev - PYTHONPATH」の設定が正しくできていません。
設定を確認してください。