『ハッピーになれる算数』『生き抜くための数学入門』『こんどこそ!わかる数学』

ハッピーになれる算数』『生き抜くための数学入門』『こんどこそ!わかる数学』の3冊を読みました。

それぞれレベルは違いますが、テーマは同じです。
「仕組みを理解する」ということ、これがこれらの本のテーマです。

難しい公式を暗記するような本ではありません。
基本的なことを、その仕組みから考えていきます。
かけ算とは何か?
割り算とは何か?
分数とは何か?

なるほど、こういう考え方もできるのか、
と楽しく読ませていただきました。

試験勉強にも役に立つように思います。
試験では公式を暗記すれば点が取れますが、中学・高校と進むにつれて暗記しなければならないものが難しくなりますし、どんどん増えていきます。
でも、意味を理解すれば応用できるようになりますから、暗記が必要な量は減らすことができそうです。

ですが、むしろ試験に束縛されない大人の方が楽しみながら読めると思います。

ハッピーになれる算数』は、内容は算数のレベルです。
ところが、この本の中には東大入試問題が出てきます。
仕組みを理解して考える力を養えば、東大入試問題にも挑戦できるのです。
おもしろいですね。

数学的な考え方やルールが明文化されています。

たとえば数学は、

だれが見ても「ああ、これは、あたりまえだ…」と思うことだけをつなぎあわせて、数式を使った作文を作ること。

文章題は、

最初の式には、「問題の中に出てきた数字しか書かない」

こういう基本的なルールを知らないと、たしかに大変かもしれません。

生き抜くための数学入門』は、中学の数学レベルだと思います。

この本にあった「数学的な構え」のチェック。

  1. 宝くじを買う。とくに、ジャンボ宝くじはかならず買う。(Yes, No)
  2. 献立を思いつかなくて、スーパーでうろうろする。(Yes, No)
  3. テレビで紹介された健康法はかならず試して、たいてい三日坊主で終わる。(Yes, No)
  4. 「なぜ?」と聞くと、「うるさい!」と答える。(Yes, No)
  5. 安い、と評判のスーパーまで遠出をして、使えて外食して帰ってくる。(Yes, No)
  6. ゴールデンウィークに入ってから突然どこかに行くことを思いつく。そして、渋滞に巻き込まれる。(Yes, No)
  7. ベストセラーに出てくるフレーズを使って説教をする。(Yes, No)
  8. 映画を見ると泣いているか、寝ているかのどちらかだ。(Yes, No)
  9. 1年前にはまっていたことを思い出せない。
  10. 貯金がない。(Yes, No)

半分以上がYesだとしたら、中学校以降で学んだ数学が人生に活かされていない可能性が高いようです。

ちなみに、『ハッピーになれる算数』と『生き抜くための数学入門』は漢字にルビが振ってあります。

こんどこそ!わかる数学』は上の2冊の続編といった感じ。
この本のレベルも、中学の数学レベルだと思います。

当時の文部省によると、小中学校で算数・数学を学ぶのは、論理的思考力と論理的表現力を育て活用する態度を身につけるため。

数学の証明と、裁判官が判決文を作る過程は瓜二つ、
というのは、はっとさせられました。たしかにそうかも。
普通の会社員も、プレゼンテーションに論理的思考力と論理的表現力が必要です。

気づかないところで、算数・数学を学んで養った力を使っているのかもしれません。

これを書きながら思いついたのですが、ロジカルシンキングって、もしかして数学的思考法のことでしょうか。

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