第16回エンバカデロ・デベロッパーキャンプの1日目の資料とセッションビデオを見ました。
資料とセッションビデオを見ながらのメモです。
「C++Builder 5/6ユーザと初心者のためのC++Builder 2010入門」
「C++Builder 5/6ユーザと初心者のためのC++Builder 2010入門」は、C++Builder5/6の時代のまま、知識がストップしている方にお薦め。
std::unique_ptrやTStreamReaderなど、新しい機能を積極的に使用しているので、古い知識を更新するのに最適。
C++Builder2010へバージョンアップしたら、一度見ておくといいかも。
TStreamReaderとTStreamWriterは便利なので、覚えておくといい。
「3.C++Builder 2010への移行ポイント」の話は「よく知っているな~」と感心しながらセッションビデオを見ました。
「Delphi 7ユーザと初心者のためのDelphi 2010入門」
Delphi/C++Builder 2010ユーザーも一見の価値あり。
使っていない便利機能が見つかるかも。
- 「IDEの言語切り替えツール」「トランスレーションエディタ」
使ったことがない。 -
「IDE に統合されたファイルブラウザ」
初めて知りました。
探してみたところ、メニューの「表示」-「ファイルブラウザ」で表示できることがわかりました。 -
「履歴タブ」
Subversionの機能を使ってました。
IDE上でやった方が効率がよさそう。 -
「ライブテンプレート」
便利。簡単に自作ライブテンプレートが作れるので、よく使うコードは登録しておくといい。 -
「SyncEdit」
とても便利。直感的に使えるところも素敵。
キーはCtrl + Shift + J。 -
「リファクタリングの機能」
以前のバージョンでリファクタリング機能を使用してソースコードをむちゃくちゃにされたので、それ以来使いませんでした。
実用レベルになっているみたい。 -
「ショットカットキー」
以前に書いた記事を参照。
Delphi/C++Builder 2010のエディタで知っておくと便利なコマンド -
「フォーマッタ」
C++Builderのフォーマッタは、思い通りの整形にならないので使っていません。
動作がおかしくない? -
「リボンコントロール」
私も便利だと思います。 -
「ジェスチャーコントロール」
「HP slate」のようなタブレット製品が増えると、使用する場面が増えそう。 -
「TMonitor」
要調査。
Indyの話はもっと詳しいところを聞きたい。
「Delphiでの文字コードのハンドリングについて」
以前に書いたような気がするので(気のせい?)、今回は省略。
「C++言語のパワーとRAD/ビジュアルアプリケーション開発の活用」
- New TDirectory class
ディレクトリ操作の便利な関数の寄せ集め。 -
Support for #pragma once
でも、IDEが作成するコードのインクルードガードは以前と同じ。
#ifndef Unit1H ~ #define Unit1H ~ #endif -
Added support for __FUNCTION__
void __fastcall TForm1::Button1Click(TObject *Sender) { Memo1->Lines->Add(__FUNCTION__); //=> TForm1::Button1Click }
- __declspec(dllexport) for template classes
要調査。 -
Scoped enumerations
enum class A {a1, a2}; A a = a1; //エラー A a = A::a1; //OK
- [[final]] and [[noreturn]] attributes
noreturn属性は関数が返らないことを指定する。
void f [[noreturn]] () { throw "error"; }
final属性は継承を禁止する。
struct B { virtual void f [[final]](); }; struct D : B { void f(); //[BCC32 エラー] : E2542 'f' は 'final' にマークされ、上書きできない };
- Decltype keyword
decltype演算子は指定された式の型を生成する。
int n1 = 3; decltype(n1) n2 = 10; // int n2; int foo(); decltype(foo()) value; // int value;