IT失敗学の研究―30のプロジェクト破綻例に学ぶ

IT失敗学の研究―30のプロジェクト破綻例に学ぶ

本書は、31件の情報化の失敗プロジェクトを分析し、失敗の原因を究明し、防止策を考える。

ユーザー企業の経営者・担当者、ベンダーのSEは、非常に参考になるだろう。

ユーザー企業の経営者

  • 必要な知識
    • 経営知識

    • 情報化の知識

  • 対策

    • 情報システムの部員育成

      行政機関のような頻繁な人事異動では育たない。

    • 第三者の意見

      中途半端な知識で判断しない。
      第三者の意見に耳を傾ける。

    • 情報戦略の立案

      ベンダー・コンサルタントの話を鵜呑みにしない。
      情報戦略を立案するのは経営者の仕事だ。

    • 構築後の多面的な評価

      会社の利益に反する、担当者やベンダーの本音を防止する。

ユーザー企業担当者

  • 必要な知識
    • システムアドミニストレーター

      ユーザー企業の担当者に必要な知識はシステムアドミニストレーターとして体系化されている。

ベンダー側SE

  • 必要な能力
    • 会計の知識

      SEの仕事はシステムの構築を通して会社の利益を向上することである。
      会社の利益とは何かを理解することは必要だ。

    • 折衝力

      利害関係者の調整を円滑に行えるように。

    • 論理性

      感情や責任逃れに振り回されないように。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください