経済学的思考の本質は、人々のインセンティブという観点からものごとを見直すという点にある。
本書では、さまざまなデータを経済学的思考で考察する。
そういう点では、ヤバい経済学 と似ている。
取り上げている話も興味深いものが多い。
たとえば、身長プレミアム。
学歴、勤続年数、企業規模などが同じであったとしても、一センチ身長が高くなると時間あたり賃金は約0.8パーセント高くなるという身長プレミアムが観測された。
10センチの身長格差は8パーセントの賃金格差を生むという。
他にも、美人の経済学。
学歴や年齢などの要因をコントロールしても、「美男美女」は「不器量」な人よりも高い賃金を得ている
プロ野球監督ランキング。
勝率引き上げ能力順位の上位には、鶴岡、西本、川上、広岡、森、仰木、星野といった一般に名監督として評価が高い監督が含まれている。
一方、2003年で解任された原監督は2シーズンだけの結果とはいえ、かなりの名監督であったと評価できる。
プロ野球には詳しくないのだが、こういうランキングはおもしろい。