C++BuilderでTJvFilenameEditとTJvDirectoryEditを使ってみる

C++BuilderでTJvFilenameEditとTJvDirectoryEditを使ってみる。

■TJvFilenameEdit

TJvFilenameEditはファイル選択機能を持つ入力欄です。
入力欄に入力すると、ファイル名の候補が表示されます。
ボタンを押すとファイル選択ダイアログを表示し、ファイルを選択できます。

主なプロパティ

  • AddQuotesプロパティ
    AddQuotesプロパティがtrueのとき、選択されたファイル名は引用符で括られます。

  • AutoCompleteFileOptionsプロパティ
    オートコンプリートの設定を行います。

  • ClickKeyプロパティ
    ダイアログを表示するショートカットキーを選択します。

  • DialogKindプロパティ
    ダイアログの種類を選択します。

  • DialogOptionsプロパティ
    ダイアログの設定を行います。

  • DialogTitleプロパティ
    ダイアログのタイトルを設定します。

  • DirectInputiプロパティ
    入力欄への直接入力の可否を設定します。

  • Filterプロパティ
    ダイアログのファイルの種類を設定します。

主なイベント

  • OnButtonClickイベント
    ファイル選択ボタンが押された時に発生します。

  • OnBeforeDialogイベント
    ファイル選択ダイアログが表示される前に発生します。

    引数ANameを変更することで、ファイル選択ダイアログの初期値を変更することができます。

    引数AActionをfalseにすると、ファイル選択ダイアログは表示されません。

    void __fastcall TForm1::JvFilenameEdit1BeforeDialog(TObject *Sender, UnicodeString &AName,
              bool &AAction)
    {
      //ファイル選択ダイアログの初期値を設定
      AName = "C:\\test.txt";
    }
    
  • OnAfterDialogイベント
    ファイル選択ダイアログを表示した後に発生します。

    引数ANameには、選択されたファイルのファイル名が入ります。
    ANameの値を変更すると、選択されたファイルのファイル名が変更されます。

    引数AActionをfalseにすると、選択結果は反映されません。

    void __fastcall TForm1::JvFilenameEdit1AfterDialog(TObject *Sender, UnicodeString &AName,
              bool &AAction)
    {
      //拡張子が".txt"のときのみ選択を反映する
      AAction = (ExtractFileExt(AName).UpperCase() == ".TXT");
    }
    

■TJvDirectoryEdit

TJvFilenameEditはディレクトリー選択機能を持つ入力欄です。
入力欄に入力すると、ディレクトリー名の候補が表示されます。
ボタンを押すとディレクトリー選択ダイアログを表示し、ディレクトリーを選択できます。

主なプロパティやイベントはTJvFilenameEditと同じです。

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