『メイド喫茶でわかる労働基準法』は、予想以上にいい本でした。
ターゲットを若者に絞り込んで、かわいい女の子の表紙やコミカルな物語で、とっつきにくそうな法律の入門書のハードルを低くして、しかし、ちゃんと学ぶことができるところが良かったと思います。
読みやすい本ですので、学生の方はアルバイトや就職の前に一度目を通して、労働者の権利を知っておくといいと思います。
『メイド喫茶でわかる労働基準法』の各章は、前半が物語、後半が解説になっています。
物語部分では、主人公が法律の神(猫)の協力を得て、自分や友人の労働問題に取り組みます。
解説部分では、物語部分で起こった労働問題をまじめに解説します。
解説部分だけだと、なかなか読む気にはならないかもしれません。
物語があるおかげで、問題をイメージしやすくなり、学びやすくなっています。
若者に労働基準法を知ってもらうために、制作側が知恵を絞って工夫を凝らして、このような形になったのだと思います。
いい取り組みだと思いました。