『見習い社労士綾花の事件日誌』

社労士をしている友人の仕事に興味を持ったので、『見習い社労士綾花の事件日誌』を読んだ。

本書の中で気に入った事件は、整理解雇の話。

銀行に人件費2割カットを要求された社長が、主人公の元に相談に来た。
「人件費をカットするために整理解雇をしたいが、家族的な経営だったために、整理解雇をした後のトラブルが心配。どうしたらしいだろうか。」
主人公はこの会社の社員に高齢者が多いことに着目。
在職老齢年金や高年齢雇用継続給付金の制度を活用して、解雇をせず社員の手取りをほとんど減らすことなく、人件費の抑制に成功する。

専門的な知識を駆使してクライアントの問題を解決する社労士は、まさに労務のコンサルタント。
ただし実際は、ほとんどの社労士は代筆屋で、このようなクリエイティブな仕事ができる社労士はごくわずからしいのだが。

特別な専門知識を持っていなくても、楽しむ読むことができた。
社労士の仕事に興味があるなら、おすすめ。

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