『リーンソフトウエア開発~アジャイル開発を実践する22の方法~』を読んで、アジャイル開発に適した契約について考えた。
一般的である定額契約(一括請負契約)は、アジャイル開発に不適なのは言うまでもない。
定額契約(一括請負契約)では開発が始まる前にコストを見積もる。
しかし、完全な計画を立てることができないからこそ、アジャイル開発が必要になったのだ。
『リーンソフトウエア開発』では、時間資源契約(時間費用契約)・多段階契約・目標コスト契約・利益共有契約について、考察している。
なお、トヨタの金型契約は目標コスト契約とのこと。
目標コスト契約は、『クリティカルチェーン』でも同じような方法が紹介されていたような記憶があるが、手元にないので確認できない。
顧客にとって、定額契約(一括請負契約)がもっとも有利な契約である。
アジャイル開発をするためには、アジャイル開発を顧客に理解してもらい、目標コスト契約や利益共有契約のほうに契約方式を変えていかなければならない。